これだけ知っておけば、今日から「PVCとPETどう違うの?」レベルのプラスチック什器の会話が,今日からできます!
什器で使用されるプラスチック板はアクリル(PMMA)・PVC・PET・PCが多く使われています。
それぞれ特徴が違うので、用途によって使い分けをすることが大切です。
アクリル(PMMA)
長所
・高い光透過率94%
・高強度・剛性が大きい
・耐候性がいい
・切断面の磨き加工ができる。
短所
・衝撃に弱い
・耐熱性が低い 連続耐熱温度60℃~90℃
・アルカリに侵される
アクリル板には押し出し板とキャスト板があります。
押し出し板は分子量が荒く、板厚み精度が高い。溶剤接着に向いている。
キャスト板は分子量が細かく、硬度が高く反りにくい。価格が高い。
PVC
長所
・高強度
・難燃
・安価
・可塑剤使用で軟質から硬質まで調整できる
短所
・切断面の磨き加工は出来ない
・耐熱性が低い 連続耐熱温度65℃~85℃
・可塑剤が添加されているため紫外線で経年変色する
・燃やすと有毒ガスが発生する
PET
長所
・透明性がいい
・燃やしても有害ガスを発生しない
・リサイクル性
・耐衝撃性が高い
短所
・A-PETは接着できない。接着できるのはPET-Gのみ
・切断面の磨き加工は出来ない
PC(ポリカ)
長所
・耐衝撃性が非常に高い
・耐候性がいい
・自己消火性である
短所
・比較的高価
・切断面の磨き加工は出来ない
それぞれの素材を比較
色々な特徴がありますが、什器の仕様を決めるために知っておいた方がいい特徴を比較します。
価格
PC>PET>PMMA>PVC
耐衝撃性
PC>PET>PVC>PMMA
硬さ
PMMA>PC>PVC>PET
透明性
PMMA>PC>PET>PVC
最後に
アクリル関係の什器は、板を切って磨いて曲げて接着する、シンプルな作りが多いです。
その分用途に合った素材を使用しないと、破損してしまったりコストが合わなかったり、不具合が生じてしまいます。
用途に合った素材選定から、良い什器作りが始まります。
COPACK DISPLAY PROJECT
コパックは、ただ什器をデザインし作るだけではなく、ひとつのプロジェクトとして考え、VMDから提案しています。