財団法人日本デザイン振興会主催の 「2024年度グッドデザイン賞」を受賞しました。
https://www.g-mark.org/gallery/winners/27475?years=2024

KITは、パイプをネジで連結するシンプルな構造で構成された組立式家具です。各アイテムは1つの完成形であると同時に、1つのフォーマットとして、設置環境や目的に応じたサイズの調整が容易に行えるデザインを実現しています。それに加え、少量生産であるため、発注時のサイズ調整や色変更などへの対応を積極的に行なっています。

日本コパック株式会社の業務用什器のノウハウとプロダクトデザイナーであるイトウケンジ氏のデザインによって生まれました。
パイプをネジで固定するシンプルでアナログなジョイントシステムにより、コンパクトな収納性、組み立てやすさ、そして高い拡張性を実現しています。この高い拡張性は、展開するプロダクトの種類を容易に増やすことができるだけではなく、均一ではない使用環境や用途に応じてサイズや仕様を適応させることも可能にしています。
そのため、自宅やオフィスなど幅広い場面でKITのプロダクトを導入していただいております。少量生産の仕組みを通じて、多様なニーズに対応する柔軟な製品提供を実現しています。
また、ヒノキの間伐材やカラーMDF、リサイクル可能なスチールを使用することで、環境負荷の軽減にも貢献しています。
Creative Direction : Kenji Ito*KITの家具シリーズは、母体である日本コパック株式会社が製造・販売するRAYシリーズのジョイントシステム(PAT.P)を使用しています。

審査委員の評価

シンプルなジョイントによる高い拡張性を持つ家具のシリーズである。 豊富なアイテム、カラー、サイズのバリエーションにより、住宅、オフィス、店舗など、さまざまな空間のニーズに柔軟に対応するシステムを実現している。 製造時に金型を使用しないシンプルなデザインは、カスタマイズ性も高く、部分的なパーツの変更や追加が可能である。 また、環境に配慮した素材が選定されており、フラットなパッケージでの輸送や組み立ての容易さも高く評価できる。