HANGER HOLIC 展「HOOK UP」展示中の安田さんに、コパックのショールームを見てもらいました。HANGER HOLICな安田さんが、私たちのハンガーを見てどんな風に思うのか、お話を伺いました。
安田嗣/HAJIME YASUDA
自らを「HANGER HOLIC(ハンガー中毒)」と呼ぶヴィンテージハンガーの蒐集家、安田嗣さん。日本のクリーニング店の店名が刻印された木製ハンガーにひとめぼれしたことからハンガーに興味を抱くようになり、以降、ハンガーに宿る経年変化の美と文化に、柳宗悦が説いた “用の美” を見出し、多種多様な形、素材、用途、年代、生産国のハンガーを長年に渡って蒐集し続けています。
COPACK SHOWROOMを見る安田さん
COPACK:このショールームでは、アパレル店舗向けのハンガー・什器・マネキンを展示しています。沢山ある商品の中でも、最新のモデルと珍しい事例を集めて展示をしています。安田さん気になるハンガーはありますか?
YASUDA:これ面白いですね。寄木細工みたいに色んな木の表情が混ざっていて、新しいハンガーなのに、経年変化したみたいな味がありますね。一本ずつ表情が違うのもいい感じです。ヴィンテージハンガーが好きな理由の一つは、何とも言えない経年変化によって出てきた味にじわじわひかれるんです。
C:このハンガーは工場の、廃材を集成材にしてつくられた廃材ハンガーなんです。上海の自社什器工場で、廃材がたくさん出るので、何とかその素材を再利用出来ないものかという発想から生まれました。品質管理は難しいですが、独特の風合いでお客さんからも好評です。
Y:へぇ、エコなんですね。そういうストーリーのある製品っていいですよね。
Y:この大理石みたいなハンガーも気になります。微妙な透け具合と、一本ずつ微妙に柄の出方が違うのもいいですね。意外と軽いし。こういう個体差があって、揺らぎのあるものが好きなんです。個体差がありすぎてもよくないし、その微妙なバランスがこういうのは難しいですよね。どんな素材で出来ているんですか?
C:これは、ポリプロピレンに特殊な素材を配合して作ったハンガー[HPseries]です。紆余曲折あって、商品化まで5年もかかってしまいましたが、ようやく自信のある仕上がりになりました。ハンガーの中心部に空洞を作り、軽くて壊れない、長持ちする新時代のハンガーになったのではないかと思っています。その中でも、プラスチックの成型品なのに、一本一本表情に揺らぎが出るマーブル調の樹脂を選んだところが、安田さんらしいです。
Y:樹脂なんですね。触った感じも上品にみえて本当にいいですよ。みんな買ったほうが良い(笑)
C:安田さんに褒めてもらえると嬉しいです!
Y:アクリルハンガーもきれいですね。これは何のロゴですか?可愛いですね。
C:これはハンガーの担当者が還暦を迎えた記念に作ったハンガーなんですよ。コパックのヘビースモーカーのハンガーレジェンドです(笑)
Y:ギャラリーのアーカイブ資料も集まるといいですね!SINA SUIENのショー見てみたかったです。HOOK UPの「新しいハンガー」出展者の方々とも知り合えて、最近インスタのフォロワーにおしゃれな人が増えた気がしています(笑)12月14日までの展示1人でも多くの人に見てもらいたいです。展示品はどんどん触ってもらって、楽しんでもらいたいです。一緒にハンガーについて話が出来れば最高です!!
最後に
今回安田さんをご案内したSHOWROOMは、最新の商品やちょっと変わった商品、開発中の商品を展示しています。ハンガーだけでなく、マネキン・什器をお客様と一緒にものづくりをする為の場所にアップデートしていく予定です。ギャラリーに来られる際は、是非COAPCK SHOWROOMにもお立ち寄りください。