僕は何者でもない大人になりたくなかった。
何かを始めたり誰かを信じれば何者かになれると思っていた。
他人で形成された僕はいつの間にか何者でもなくなっていた。
俺たち終わっちゃったのかなぁ
バカヤロウ、まだ始まっちゃいねぇよ
A MACHINE 2019AUTUMN/WINTERの展示会
今回は1996年に公開された北野武監督の映画作品「Kids Return」、ベルギーの現代美術家のPANAMARENKOをモチーフとし、17歳の少年の、好きなものや憧れる人、モノを真似したり、身に付けてみたり、何かを始めれば自ずと何かになれると思っていた、誰にでもあるけど限定的な少年と青年の間のような時期をテーマとしました。
コレクションをテーマにしたインスタレーション作品も展示
設計事務所 | DAIKEI MILLS
アーティスト | BIEN
アーティスト | 渡辺護
とのコラボレーションした作品、アイテムもございます。
皆様のお越しをお待ちしております。
お手数ですがバイヤー、メディアの方は事前のアポイントメントのご連絡をお願い致します。
連絡先:info@like-a-machine.com
CONCEPT
今回のテーマは17.18歳くらいの少年の、好きなものや憧れる人、モノを真似したり、身に付けてみたり、何かを始めれば自ずと何かになれると思っていた、誰にでもあるけど限定的な少年と青年の間のような時期に焦点を当てました。例えばAPEのTシャツにスノーボードウェア、ブーツはティンバーで財布は偽物のLOUIS VITTON、スポーツバッグにはニーチェの本が入っていたり精神的、外見的にも、いろいろなものの影響を受け通常では交わらない、組み合わせないようなモノがミックスされた状態が僕のその時期でした。人生が左右されるような時期に少しの感情や欲がきっかけで大きく未来が変わっていくところがどこか危なっかしくも、本能的で人間らしく美しく惹かれます。今回モチーフにしているものは2点あり、北野武監督の映画作品のKids Return、ベルギーの現代美術家のPANAMARENKOです。Kids Returnは1996年に公開された北野武監督の6作目となる映画作品。
様々な青年たちが大人の世界に踏み込み、子供から大人になる狭間で現実に直面する模様を描いた青春映画になります。今回のテーマの“dunKs tRier”は“KidsReturn”のアナグラムになっていて浸ってきた挑戦者という造語になっています。学生時代から漫才を続けていた冴えない2人は若手の売れっ子漫才師に、主人公の使いっ走りだった不良はプロボクサーに。みんな、理想や明るい未来を想像するけど、大半の人は主人公のシンジやマサルのように客観的に自分を見ることができず様々な現実と向き合い理想や憧れからはなれていきます。彼らは憧れや未来を想像して何かを始めれば、誰かを信じれば自ずと何かになれると信じている様子がある種滑稽で美しく思えます。 もう1つのモチーフのベルギーの現代美術家のPANAMARENKOは実名(不詳)をPANAM(パンナム航空)にアナグラムで近づけています。彼は一見、飛行機や宇宙船、のように見覚えのある、飛行できるような機械や道具を制作しています。機能しない限り芸術ではなく独自の私的表現と計算された機械を実際に飛行、機能するよう制作している。身体的に自由になれるものを制作し、精神的な自由は芸術の中にカテゴライズされないが、芸術という土壌が彼の自由を形成しているのか科学の発展がそうしているのかわからないが、彼が独自に計算した機械と詩的表現が私たちや、Kids Returnの主人公たちがそうだったように明るい未来を想像している滑稽で人間らしい部分に重なる。
PROFILE
“You are not a machine but like a machine.”
”あなたは機械ではないが、機械のようだ”をテーマに1つの役割に焦点を当て人間らしさの美しさ、皮肉さを追求。
DESIGNER
金井 慶介
- 1993北海道 名寄市 1月12日生まれ
- 2014グラスゴー美術大学 ファッションテキスタイル専攻 留学
- 2016多摩美術大学 生産デザイン学科 テキスタイル専攻 卒業
- 2017A MACHINEをスタート
開催概要
日時:2019年1月13日(日)~1月26日(土) 12:00(OPEN)〜19:00(CLOSE)
*最終日のみ17:00(CLOSE)
会 場:CPK GALLERY
住 所:東京都台東区柳橋1-28-1
https://www.copack.co.jp/gallery
最寄駅:JR総武線浅草橋駅(徒歩5分)
都営浅草線浅草橋駅(徒歩5分)
入場料:無料