「もったいない精神」から生まれたハンガー、YOSEGIシリーズ。
きっかけは、工場スタッフたちの「もったいない」精神。ある日、上海のスタッフから1本の木製ハンガーが送られてきました。
パッチワークのような、ハンガーにしては珍しい見た目。
早速スタッフに連絡してみると「余った材料を再利用して、ハンガーを作ってみた。」とのことでした。
余った材料というのは、モノづくりの工程で出る端材。木材をカットするときに出る、「切れ端」です。小さく形もバラバラのため、これまでは、燃料にするか捨てるかの二択。
そんな余った端材を見て、この資源を何とか活かすことはできないかとスタッフが考えたのが、アップサイクル商品「YOSEGIシリーズ」です。
アップサイクルとは、古くなったものや捨てられてしまうものに、アイディアを加えて、新しいモノに生まれ変わらせる取り組みのこと。
例えば、寒い冬にこたつで暖まりながら、ミカンを食べているとき。読み終わったチラシを折りたたんで、おばあちゃんが作っていたあのゴミ箱…。これもアップサイクルです。私たちにはなじみ深い、「もったいない文化」ですね。
余談ですが、「もったいない」という言葉は、日本語以外の言語で表現するのが難しいそうです。この日本特有の美しい言葉に感銘を受け、ケニアの女性が世界に向けて提案した「MOTTAINAIキャンペーン」もあるほど。
しかし、今回提案してくれたのは海の向こうにいる上海のスタッフ。
言葉は違えども、「資源を大切にしたい」と想う気持ちは、世界共通なのだと実感しました。
様々な模様が集まって、世界で1つの商品に
YOSEGIシリーズの材料は、端材を集め、接着・圧縮してつくる集成材。
材料を構成する、端材パーツの一つ一つは、異なるバッググラウンドで育った木たちです。そのため、木肌の色や、模様はさまざま。
日本の伝統工芸 ”寄木細工” のように、それぞれの木目が個性的な模様として生きています。一つとして同じ柄は存在しない、世界に一つだけのハンガーです。
「これじゃないとダメ」という考えをやめてみることが、エコにつながる
これまで、木目は均一のほうが美しいという概念から、YOSEGIシリーズのように個性的なハンガーはあまり好まれませんでした。
しかし、エシカルな選択が求められる今。「これじゃないとダメ」や「絶対に」という考えをゆるめて、「これもアリかも」と視野を広げてみる。こうすることで、選択肢がぐっと拡がることがあります。
もちろん、妥協せずにこだわり抜くのも大切なこと。柔軟に選択肢を広く持ちながら、こだわって選択していくことが、サスティナブルな行動へとつながっていくのだと思います。
風合いの違う、2つの木材からチョイスが可能
現在、用意している木材は「ビーチ材」「ゴム材」の2種類。
ビーチ材は、赤い木肌と、白い木肌のコントラストが美しい仕上がりに。もともと、カットする部位によって、木肌の色の違いがあるのがビーチ材の特徴。集成材にすることによって、その個性がより際立ちます。
ゴム材は色の差が比較的少なく、淡い色をした木肌です。パーツとの組み合わせによって、ナチュラルな雰囲気にも、クリーンで洗練された雰囲気にも仕上がります。ゴム材の特徴でもある、すべすべした触感も魅力。
個性があるのに邪魔をしない
個性的なYOSEGIハンガー。しかし、ハンガーの役割は洋服の魅力を引き立てること。もちろん、その重要な役割はきちんと果たします。
1本1本違う模様を持ちながらも、ベースは天然木。色のトーンにまとまりがあるため、不思議とゴチャゴチャして見えません。
存在感はあるけど、全体の邪魔はしない。しっかりと主役(服)の魅力を引き立てる。そんな、名脇役のようなハンガーです。
オリジナルのECOマークを入れても
サスティナブルな取り組みが浸透し、エシカルな選択が当たり前になりつつある今。大きな取り組みではなくても、日常の小さなことからサスティナブルな行動を取り入れたいという方も多いはず。
少しでも人や環境にやさしい方を選ぶ、そんな想いをこめて、オリジナルのエコマークを入れてみるのもおすすめです。
ハンガーをふと手に取った人が「エシカルとは。」「サスティナブルとは。」「人と地球にやさしくなるためには。」そんなことを考えるきっかけになるかもしれません。
お問合せはこちらから
YOSEGIシリーズは、各300本からオリジナル製作が可能です。
お好きな形状にカットしたり、フック色の組み合わせで雰囲気を変えたり。ブランドやお好みに合うものをご提案いたします。
もちろんロゴ印字も可能。 印字の種類についてはこちらのコラムから。
人と服に心地よさをもたらす、あたらしいハンガー。ぜひお気軽にお問合せください。
担当: 日本コパック(株)安齋、抱井
※ホームぺージの「問い合わせフォーム」からもお問合せ可能です。
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